教えて内藤先生 第63回 「歯科医にも調子がある?」

この連載について
歯科医と患者さんとの間にはギャップがある。それが不満や後悔につながることも多い。歯科医の内藤は、そのギャップを埋めるため週に一度、落ち着いて患者さんと話せる時間をつくることにした。するとそこに毎週訪れるようになった小学5年生のゆめは君。内藤とゆめは君。患者さんからのご質問やご意見をもとにした2人の気さくな会話から、歯科医の想いや常識がみえてくる。歯科医と患者さんのギャップを埋め、お互いに後悔のない歯科医療を選択するための情報が満載。


内藤先生
話せる歯科医

ゆめは君
辛口な小学校5年生

ゆめは君
歯医者さんて技術がかなり勝負になりそうだけど、日によって調子が良いとか悪いとかないの?

内藤先生
調子?もちろんあるよ。

ゆめは君
あ、あるんだ。

内藤先生
まず体の調子は大事だよね。体調は整えないと。自分の場合は睡眠不足だと明らかに調子悪くなる。集中力や忍耐力が落ちる。だからそうならないようには気を付けているよ。

ゆめは君
体の体調は大事だよね。

内藤先生
まずはそれが大事。その上で、技術的な調子の良い悪いもやっぱりある。長い休みの後とかは、腕が鈍る感じはすごいあるね。

ゆめは君
腕が鈍る?

内藤先生
うん。他の人から見たら分からないと思うけど、自分の中ではある。だからそんな時は、ウォーミングアップが必要だね。感覚を調整する感じ。

ゆめは君
運動前みたいだね?

内藤先生
そうそう。そんな感じ。だってプロのスポーツ選手だってその日によって調子ってあるでしょ?歯科医にだってあるよ。

ゆめは君
たしかにそうだね。

内藤先生
調子が良いか悪いかわかるのは、それだけ自分に向き合っているからだと思うよ。長く休むと、なまっているから分かりやすいってことだね。

ゆめは君
なるほど。

内藤先生
それでね、いつも絶好調ってわけではないから、調子が悪くても許容できる範囲にしておかなければならない。

ゆめは君
調子が悪くてもうまく相手をおさえるピッチャーみたいだね。

内藤先生
そうなんだよ。全力で投げてもどうも球が走らないって日があるからね。8割くらいでも何とかなるようにしておかないと。

ゆめは君
まあ常に全力投球するわけにもいかないしね。

内藤先生
歯科医の場合ね、調子が良くてがんがん治療しているときほど、自分勝手になって大きな失敗があったりするからね。調子に乗らないようにしないと。

ゆめは君
自分勝手なのも失敗されるのは嫌だね。

内藤先生
自分の実力やその日の調子をわかっていることもプロとしては大事なこと。その日うまくいかなかったり行き詰まったりしていても、日を改めるとうまくいくことも良くある。

ゆめは君
日を改めるとうまくいく?

内藤先生
そう。その時はちゃんとできたと思っていても、次のときに改めてみてみると、問題点がみつかることはよくあること。

ゆめは君
そのとき調子が悪かったってこと?

内藤先生
確かにそうなんだけど、これには二つの調子が関係する。一つは自分個人の調子。もう一つは医院全体の調子。例えば、診療時間がおしているとか、スタッフが足りないとか。歯科医も人間。環境によっては精神的に落ち着いて作業できていないときもあるから。

ゆめは君
なるほど。歯医者さん個人の調子と医院全体の調子か。

内藤先生
両方の調子が良いとより質の高い治療ができる。だからどちらも整えることが必要なんだよ。

(次回へ続く)

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