話せるブログ 第63回 感性&思考「歯科医の性格」

この連載について
一人ひとりの答えが違う歯科医療。そんな中、話せる歯科医は、患者さんの言いなりでもなく、自分勝手でもない。科学的な根拠も大事だけど、ときに感覚やあいまいさを優先する。ではいったいどんな歯科医が話せる歯科医なのか? 私、内藤の経験や物語をとおして、話せる歯科医をひも解いていきます。ここには、これからの歯科医療における答えの決め方のヒントがあるはずです。

人の性格って
いつ決まるのでしょうか?

身体的な機能もそうですが、
性格についても、
遺伝的な要因と、

環境的な要因と、
どちらも影響を与えることは
間違いありません。

ただ研究報告としては、
遺伝的に最初から
決まっている部分が
半分くらいあるそうです。

私には、息子が2人いますが、
確かに生まれながらにして
性格が異なります。
長男は、
何をするにも
びびりで慎重な性格。
次男は、
恐れを知らない
破天荒な性格。
本当に全然
違うんですよねこれが。

まだこれから
どうなっていくのか
わかりませんが、
生まれながらにして
異なるというのは
どうも確かなようです。

そして3歳までに
8割くらいが決まって、
その後35歳くらいまでには
ほぼ決まり、その後は
ほとんど変わらないらしいです。

もちろん、
少しずつなら
変わっていくことも
あるでしょうし、
何か人生の大きな転機が
あれば変わるのかも
しれません。

例えば、
大きな挫折をしたり、
病気になってしまったり、
身近で大切な人を
失ってしまったり。

私も、これまでに
何度かそんな転機があり、
自分の考えや行動を
見直し改めることは
ありましたが、
根本的な性格が
どこまで変わったかは
分かりません。

35歳はとっくに越えた
私の性格はもはや
あまり変わらないのかも
しれません。
でもだからこそ、
自分の性格を良く理解して、
行動していかなければ
ならないと感じています。

それは、
歯科医として働くときにも
とても重要なことです。

だいたい関わっていると
分かるものですよね。
だから関わっている
患者さんや、
いつも周りにいる
スタッフはだいたい
感じているはずです。
この人はこんな性格だよねと。

気を抜けば必ずどこかに
性格が出るものです。
発言や治療にも
それは出てきます。

ただ自分が
歯科医として、
人として、
どうありたいか、
どうあるべきか
ということを考えて、
そのように演じることは可能です。

でもそれは、
性格を良く理解したうえで、
意識した行動ですので、
性格自体が変わったという
わけではないでしょう。
でもそれで良いんじゃないかと
思っています。

うまくいったことばかり
が記憶に残りやすい
ポジティブな歯科医も、
うまくいかなかったことが
記憶に残りやすい
ネガティブな歯科医もいます。

どちらが良いというわけでは
ないのだと思います。
歯科医として働く私たちは、
自分がどんな性格なのかを
ちゃんと理解したうえで、
患者さんのことを思って、
歯科医としての役割を
全うし続けるだけなのです。

皆さんはどんな性格の
歯科医が良いと思いますか?

(次回へ続く)

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