教えて内藤先生 第36回 「信頼できるかどうかをどうやって判断するの?」

この連載について
歯科医と患者さんとの間にはギャップがある。それが不満や後悔につながることも多い。歯科医の内藤は、そのギャップを埋めるため週に一度、落ち着いて患者さんと話せる時間をつくることにした。するとそこに毎週訪れるようになった小学5年生のゆめは君。内藤とゆめは君。患者さんからのご質問やご意見をもとにした2人の気さくな会話から、歯科医の常識や日常がみえてくる。歯科医と患者さんのギャップを埋め、お互いに後悔のない歯科医療を選択するための情報が満載。


内藤先生
話せる歯科医

ゆめは君
辛口な小学校5年生

ゆめは君
前回先生は、その歯医者さんが信頼できるかどうかを患者さんが自分で判断しなきゃいけないって言ってたよね?

内藤先生
うん、言ってたね。

ゆめは君
でもそれって難しくない?

内藤先生
難しいような難しくないような。

ゆめは君
何で信頼できるかどうかを判断すれば良いの?

内藤先生
基本的には、患者さん自身が、会って話してみて、この先生は信頼できそうだなって感じるならそれで良いと思うんだけど。

ゆめは君
なんとなくってこと?

内藤先生
なんとなく信頼できるっていうのはとても大事な感覚だよね。歯科医としてっていうか人としてって感じだからね。

ゆめは君
漠然としてるね。

内藤先生
歯科医としてだったら、そりゃ治療がうまいとか、すごい肩書きをもっているとか、話を聞いてくれるとか、正直だとか、色んな要素があるよね?

ゆめは君
結局全部大事ってこと?

内藤先生
その先生を信頼するには、いろんな要素で判断するとは思うんだけど。

ゆめは君
何が一番大事なの?

内藤先生
前回も言ったけど、できたら実際に治療が始まる前に信頼関係ができていてほしい。

ゆめは君
じゃあ、治療を受ける前に判断しないといけないよね?その先生が信頼できるかどうかを。

内藤先生
うん。ただもちろんだけど、信頼関係ってどんどん積み重なって築かれていくものだから、治療が始まって、その経過や結果ももちろん関係していくものだよね。

ゆめは君
でも治療が始まる前に信頼関係を築きたいんだよね?

内藤先生
そうだね。

ゆめは君
じゃあ患者さんは何で判断したら良いの?

内藤先生
患者さんによって何を重要視するのかが違うとは思うんだけど。もし先生自身が相手を信頼できるかどうか判断するポイントを一つあげろと言われたら・・・。

ゆめは君
なになに?

内藤先生
自分が聞いたことにちゃんと答えてくれているかどうか、かな。

ゆめは君
聞いたことにちゃんと答えてくれているかどうか?

内藤先生
なんだか意外そうな顔してるね?

ゆめは君
いやもし歯医者さんだったら患者さんの聞いたことにちゃんと答えることなんて当たり前かなって。

内藤先生
そう思うよね。でもね、患者さんがそう思えることが大事だからね。歯科医が正確に答えていても、患者さんがわかっていなかったり、理解できなければ、患者さんからしたらそれは答えてくれているとは感じない。

ゆめは君
そっか。答えている内容が合っているかどうかだけじゃないわけね。

内藤先生
うん。このことは答えの伝え方の問題で、一段階難しい話なんだけど、これだけじゃない。実は、答えている内容すら合っていないことも結構多い。

ゆめは君
聞いていることと違うことを答えているってこと?

内藤先生
そう。聞いていることに対する答えではなくて、なんだかズレた内容のことを長々話して結局聞いたことは答えていないみたいな。

ゆめは君
そんな人いる?

内藤先生
いや結構多いよ。わからないのに、わかっているかのような回答をしてるけど、全然答えにはなっていなかったり、自分の言いたいことばっかり言っていたり。

ゆめは君
じゃあ患者さんの立場からして、聞いたことにちゃんと答えてくれていないって感じたら、その歯科医は信頼しない方が良い?

内藤先生
聞いたことにちゃんと答えてくれないのに信頼できないかなと。

ゆめは君
そりゃそうか。

ゆめは君
歯医者さんは答えているけど、患者さんが理解できていない場合もあるってことだったよね?

内藤先生
うん。でもそのときは、それを理解できるように伝え方を考えて答えてるってことがハートのある人の対応だと思う。

ゆめは君
じゃあその歯医者さんができるだけ自分にあわせて話をする努力をしてくれてたら良い?

内藤先生
そうだね。でも努力がみえても、話がかみ合わないなら能力不足か相性が合わないってことかな。

(次回へ続く)

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事 おすすめ記事

最近の記事

PAGE TOP