教えて内藤先生 第83回 「なぞかけは言葉の見方を変える?」

この連載について
歯科医と患者さんとの間にはギャップがある。それが不満や後悔につながることも多い。歯科医の内藤は、そのギャップを埋めるため週に一度、落ち着いて患者さんと話せる時間をつくることにした。するとそこに毎週訪れるようになった小学5年生のゆめは君。内藤とゆめは君。患者さんからのご質問やご意見をもとにした2人の気さくな会話から、歯科医の想いや常識がみえてくる。歯科医と患者さんのギャップを埋め、お互いに後悔のない歯科医療を選択するための情報が満載。


内藤先生
話せる歯科医

ゆめは君
辛口な小学校5年生

ゆめは君
先生ってなぞかけできる?

内藤先生
え?急にどうしたの?

ゆめは君
この前、なぞかけの本を読んでね。面白いなって。

内藤先生
へー。いやなぞかけってやったことないな。

ゆめは君
そうなんだ?あれを即興でやる芸人さんとかいるよね?

内藤先生
あ、いるね。すごいよね。

ゆめは君
すごいよね。先生やってみてよ!

内藤先生
えー?そんなのできないよ。

ゆめは君
でも先生、言葉を磨いてるって前に言ってたから。なぞかけみたいな言葉遊び得意でしょ?

内藤先生
いやいや。ん~・・・じゃ、ちょっとためにしに何かお題を出してみて!?

ゆめは君
じゃあ、歯医者さんだから歯に関することで何かできない?

内藤先生
歯に関することかあ。・・・あ、できたかも!?

ゆめは君
お、すごい!言ってみて!

内藤先生
「歯が絶対悪くならない世界とかけて、競争のない世界ととく。」

ゆめは君
その心は?

内藤先生
「歯医者(敗者)がいなくなるでしょう。」どう!?

ゆめは君
おー!ぽいぽい!でも歯医者さんがいなくなるの悲しいね。皆の歯が健康なら歯医者さんていなくなるのかな?

内藤先生
いや現実的にはいなくならないと思う。

ゆめは君
それは歯が悪くならないってことが無いから?

内藤先生
そうだね。やっぱり現代の生活だと歯が悪くなりやすい。それに、もし歯が悪くならないとしても、何か別なことを生み出す歯医者が出てくると思う。

ゆめは君
別なこと?

内藤先生
歯を守るという概念を超えた歯医者の役割を生み出すような人が出てくるんだろうなと。たとえば、歯をおしゃれにするとか、アートにするとか、機能性とかより、人それぞれの生き方や個性を表現していくものにするような。

ゆめは君
へえ、もはや歯医者さんではないような気もするけど。

内藤先生
まあ、歯医者という枠を超えて、歯をきっかけにその人の人生に良い違いをつくるような人が出てくるかもしれない。

ゆめは君
なるほどね~。で、他のなぞかけは?

内藤先生
え?さっきのでふりしぼったけど、まだやる?

ゆめは君
もう一つ!

内藤先生
ん~、じゃあもう一つだけ。「歯を失った人とかけて、自分の味方ととく。」

ゆめは君
その心は?

内藤先生
「入れ歯(居れば)助かります。」これでどうだ!

ゆめは君
うんうん、うまいかはわからないけど、そんな感じなんだと思う。

内藤先生
なかなか厳しいね。でもなぞかけは言葉の見方を変えることをするから、頭の体操や言葉の勉強にはなるかも。

ゆめは君
そうだよね。楽しいし。

内藤先生
楽しいなら良かったけど。

ゆめは君
歯医者なぞかけとかやったら?

内藤先生
いやそんなに思いつかないよ。

ゆめは君
誰か面白いなぞかけ考えてくれないかな~。

内藤先生
面白いなぞかけあったら教えてほしいね!

(次回へ続く)

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