話せるブログ 第60回 感性&思考「勤務医としての患者さんとの信頼関係の築き方①」

この連載について
一人ひとりの答えが違う歯科医療。そんな中、話せる歯科医は、患者さんの言いなりでもなく、自分勝手でもない。科学的な根拠も大事だけど、ときに感覚やあいまいさを優先する。ではいったいどんな歯科医が話せる歯科医なのか? 私、内藤の経験や物語をとおして、話せる歯科医をひも解いていきます。ここには、これからの歯科医療における答えの決め方のヒントがあるはずです。

私も最初は違和感があったのですが、
勤務医は、代診(だいしん)と呼ばれます。

代診と検索してみると、
こんな説明が書いてあります。

「主たる医者に代わって診察をすること。
また、その人。」

例えば歯科医院の場合、
主たる医者とは、
院長のことを指すと思います。

だから、
院長の代わりに診察する歯科医
ということになります。

私が研修医時代は、
あまり代診という言葉は
聞きませんでした。

市民病院や大学病院など、
大きな病院は、医師、歯科医師が、
何人もいるのが当たり前ですし、
病院長以外を代診と言ったりもしません。

またその病院自体の信用度が高く、
研修医のような経験の浅い歯科医でも
患者さんからの信用はある程度
得られやすいと感じます。

しかし、個人医院となると、
歯科医個人への信用度というものが
より顕著にあらわれるように思います。

昔、大きな病院で働いていて
その後開業した先生が
こんなことを言ってました。

大きな病院にいるときと、
開業してからでは、
患者さんからの信用の得やすさが

全然違う。
だから同じ人間が同じことをやっても、
患者さんの受け取り方が全然違うんだと。

たとえば、
大きな病院で行うときは、
痛くても仕方ない、
傷が大きくても仕方ないと、
患者さんは寛大で、
自分がやったことに
すごく感謝してくれる。

ところが自分が開業した
個人医院では、痛かったり、
傷が大きかったら、
痛くてこんな大きな傷を
つけられたとか言われ、
患者さんには感謝されるどころか
怒られることもあると。
同じことをやっているのにも
関わらず。

個人開業医で
勤務している立場となると
より患者さんから
信用を得るのが難しくなります。

なぜなら患者さんがその医院の
主たる医師である院長を
信用して来院されるため、
代診という立場では、
その患者さんからは、
「この人誰?院長じゃないの?」
という疑問からスタート
することになるからです。

特に、その医院の院長が
カリスマ的存在であればあるほど、
代診となった勤務医の先生は、
患者さんとの関係が
マイナスからスタートします。
だってその患者さんからしたら
期待して来院したのに
出てきたのが
カリスマ的院長ではなく、
普通の代診なのですから。

そのような場合、
代診の先生は、
どうやって患者さんとの

信頼関係を構築していったら
良いでしょうか。

実はこのことは、
多くの歯科医師が、

経験が浅くて若いとき、
少なからず悩む問題なのです。

(次回へ続く)

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