話せるブログ 第56回 感性&思考「歯科医と患者さんの距離感」

この連載について
一人ひとりの答えが違う歯科医療。そんな中、話せる歯科医は、患者さんの言いなりでもなく、自分勝手でもない。科学的な根拠も大事だけど、ときに感覚やあいまいさを優先する。ではいったいどんな歯科医が話せる歯科医なのか? 私、内藤の経験や物語をとおして、話せる歯科医をひも解いていきます。ここには、これからの歯科医療における答えの決め方のヒントがあるはずです。

人と接するとき、
その距離感は
とても大事だと思います。

距離が近過ぎて、
伝わらなかったり

失礼な感じになってしまう
こともありますし、

遠すぎても、
逆に伝わらなかったり、

よそよそしさや冷たさを
与えてしまうことも
あると思います。

どのような距離感で
接することが一番良いのでしょうか。

コミュニケーションが上手な人は、
この距離感がとても上手に感じます。

遠過ぎず、
近過ぎず、
その人の関係性が
うまくいく快適な距離。

そんな絶妙な距離感。

歯科医と患者さんが
良い関係を維持する上でも
この絶妙な距離感は
大事な要素だと思うのです。

とくにプライマリケアを行う
歯科医にとっては。

※プライマリケアとは、身近にあって、
何でも相談にのってくれる総合的な医療のこと。
(プライマリケア連合学会サイトより)

昔、歯科医になりたての頃、
ある人に言われました。

「真面目過ぎる!」って。

その人は、
柔道整復を主とする
治療家だったのですが、
その人の診療を見学する機会があって、
わたしがあいさつをしたときに、
開口一番で、
真面目過ぎると言われたのです。

「いやいや、そんな初対面で
ふざけられませんよ(・_・;)」

当時はそう思いましたが、
今思うと、確かに当時の自分は
患者さんとの接し方も
よそよそしかったように思います。

患者さんを元気に良くする
距離感ではなかったのかもしれません。

もちろん、自分の経験や自信、
キャラクターによりますので、
その絶妙な距離感は、
これという答えはなく、
自分で感じながら
身に着けていかなければなりません。

ただ注意しなければならないことは、
どうも距離が近すぎると、
治療行為としての指導部分が
うまくいかないことがあるみたいです。

ある治療法を他の歯科医に教えたり、
患者さんにはとても影響力のある
すごい歯科医の先生が、
こんなことを言っていました。

「この治療法をやってはいけない
患者さんがいます。
それは、自分の家族です。」

え?って思いましたが、
理由は単純。

自分の言ったことを
全然やってくれないからって。
やってくれなかったら効果が
出ないからって。

歯科医と患者さんの距離。
どのくらいが適切なのでしょうか。

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